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 かつて、スナッチの感想記事を上げた時、「残念ながら、うちのバイト先には無いみたいなんだけれども」と言ったが、あれは嘘だ。いや、ふらっと探して見たら、何と発見……うぅむ、無い無いとばっかり思っていたのだが、案外と侮れぬものだ。他の見たかったものも探して見ようかなぁ。

 まぁそういう訳で、ガイ・リッチーの初作品『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』である。

 黒木さんだったかな、自分にガイ・リッチーは合うだろうと言ってくれ(ちょっとドライでブラックな辺り、と)これを進めてくれたのは。他にもあれは面白いという後輩から聞いていたのだが、確かにこれは面白かった。英吉利のその年の年間興行成績一位を取ったそうだが、頷ける話である。

 登場人物達が自分達の都合と理屈で好き勝手に振舞った結果、自体がどんどん複雑になって行き、そしてそれがまた次々に解消されて結末へと至る様は、正に脚本の妙であるな。その状況を産み出す、出て来る連中出て来る連中のどうしようも無さも笑ったし、煙草の染みの様にフィルターがかった映像、スタイリッシュな演出、そして要所要所の音楽の使い方も素敵だった。

 ただ何と無く、それだけという感じを受けたのも、確かではあるのだが……見終えた後に残る『何か』というのはちょっと無かったな。娯楽映画にそういうのを求めても仕方が無いのかもしれないが、英国版タランティーノと呼ぶには、御洒落に過ぎる印象だな。いや、嫌いでは無いのだけどね。ちょっと納得が行かぬ感じである。『スナッチ』は、最後のブラピからのオチで上手く締めていたと思うに、これからではあるのだろうな、うん。リボルバー、は飛ばして、ホームズはどんな感じかな? 悪い話は聞いていないが、さて。
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 実はつい先日まで、これがあのブラッチャーヤー・ピンゲーオ監督の、つまり『マッハ!』『七人のマッハ!』『トム・ヤム・クン』に続く、ムエタイ映画(しかも美少女アクションと来たものだ)である事を知らないで、すっかりスルーしていた『チョコレートファイター』を今更ながらに見る……矢鱈レンタルされてるので可笑しいなぁ、とは思ってたんですけどねっ。誰もそうだって言ってくれないんだもんっ、今畜生っ。

 そして、またこれが今まで見て無かったのを悔いるもので――主人公が男性から少女になった、という事で思い出すのは『ウルトラヴァイオレット』であり、あの『リベリオン』の(アクション的)続編という事で、ガン=カタっ、ガン=カタっ、と盆暗魂を滾らせて見てみれば、かなり微妙でがっかりしたものであるけれど、今作は正にその真逆であり、期待を裏切らない出来栄えであった。

 まず、何はともあれ、アクションが素晴らしい。毎度毎度良くぞここまで、と感心するより他無いその容赦の無さっぷりは、縦令少女が主人公であろうとも全く変わっておらず、実際、EDにて流れるメイキング映像は壮絶であり、痛々しくも凄まじい。この生の迫力は、本当に凄かった。

 話に関しては、有りがちと言えば有りがち――但し、タイのお国柄にしても随分生々しく、そして結構なタブーを破っている様は、凄いと思った――けれど、娘と母の絆を軸にしたそれは、素直に胸を突いた。同じアジア圏だからか、日本の描写も違和感無く(個人的には、要所で関心する程)見る事が出来たし、阿部ちゃんもまた格好良かった(実は彼をそう思ったのは、始めての事だったりするが)。

 ただまぁ、若干不満もあるにはあって、最初と最後の阿部ちゃんのナレーションは正直蛇足だったと思うし、それ以上に、主人公が余りに強過ぎて、カタルシスが寸止め気味になってしまったのは残念な所。闘う事への精神的葛藤も弱点らしい弱点も直ぐに解消され、実質的に無双状態(苦戦はするが、敗北は無い)というのは、ちょっとね。敵側に居た知的障害気味の少年が、テーマ的にもアクション的にももっと頑張ってくれるかと思ったのだけれど、意外とあっさり退場してしまった為、拍子抜けしてしまったし。やはり、対峙する存在というのは大事だと思う訳で、だからこそ、燃えるものも燃えるのだが、うぅむ。

 とは言え、これが素晴らしいアクション映画なのは間違い無しである。『闘う美少女』という形容がこれ程までに相応しい者も他には居ないだろう、主役たるジージャー・ヤーニンの、可憐且つ華麗なムエタイアクションを是非に堪能して貰いたい――所で、劇中重要な小道具として登場する『マッハ!』等の映像挿入を見て心躍った(本当はブルース・リーを使いたかったそうだけれど)身としては、トニー・ジャーとの共演を夢見てしまう訳だが、流石にもう無理かなぁ? やぁ、でも、だからこそ見てみたくもなるのだけれど。
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