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 大学が午後からなのを良い事に、朝から映画を見る。作品名『パルプ・フィクション』

 例の如くネタバレありなのでご注意を。

 実はクエンティン・タランティーノ(以下タラちゃん)の作品は、キル・ビルしか見た事が無かった。本来なら順序逆であるが仕方が無い。後何故かヒッチコックの作品と勘違いしていたのだ。偶然見たらこいつタラちゃんかよと言うのが借りた経緯である。

 内容の方だが、キル・ビルの雰囲気で、シン・シティを取り、アクションの代わりに日常会話や俳優達の名演技そのもの、そしてユーモアや伏線をしこたま入れた作品であった。これも順序逆だが気にしない。

 最初に結論を言うと、正直あんま面白くなかった。と言うと誤解があるので言い直すが、げらげら笑えるものでも、手に汗握らされるものでも無かった。ただ、何と表現したら良いのだろう、映画的な趣を痛く感じた。

 二時間半に及ぶ今作は非常に冗長だ。ここは飛ばした方が良いのでは無いかと思う様なカットが幾つも見られた。脚本的にもそれが色々な人物の過去・未来・現在の視点から見た三つのオムニバス形式で最終的に一つに繋がると言うのは、確かに面白いが、既にシン・シティを見ているので新しさは無い。それでいて派手なアクションは無く、物語自体もあるギャングの日常と言う所で非常に平坦だ。小競り合いがあるもそこから先に発展しない。

 しかし、一見無意味に思えるその画、その音楽、その演技、その台詞に至る端々から、先程も言った趣、何とも言えぬ雰囲気を感じるのであるな。例えば第一部のラストが、第二部後半のジョン・トラボルタ(髪長いこいつの姿はなかなか格好良かった)の最期に繋がる演出とか、ブルース・ウィリス(ダイハード4はちょっと見たいがアレ半分『24』入ってる気が)に日本刀持たせるとか、第一部の主役っぽいギャング二人の服装が途中で変わっているとかだ。登場人物達のユーモアラスな台詞がぽんぽん出てくるのも子気味良いし、俳優達の演技も見事だった。間の取り方にはほくそえんだし、お前そこでそれかよみたいな予想を裏切る展開(ビンセントの最期や、マーセルスの○○、第三部の脳味噌どかーんにはマジで吹いた)は正に映画だ。

 多分、この映画が良いと思う人は、映画自体が好きなのでは無いだろうか。それも、タラちゃんが好きな、所謂B級映画を、いや、愛せる様な人間だ。タイトルが示すとおり、『三文小説』を楽しめる様な人間だ。オタクと言ってもいい。ただの娯楽として映画を見る人はつまらないだろうし、映画に高尚なテーマを読み取ろうとする人間はくだらないと唾棄するだろう。実際そんな感想も少なからずあった。

 しかし自分はB級が好きだ。そう言う訳で個人的には、大変赴き深い作品であった。名作と言ってもいい。

 所で話変わるが、あの『トゥン、ダンダラダン、ダンダラダン、ダダダダダダ』のテーマ(『Misirlou』と言うそうな。全部はこれで聞いた方が良いかも)は、『TAXI』が最初だと思っていたが、この映画の方が先立ったのだな。滅茶苦茶格好良くて好きな曲で、この曲が流れるOPは大好きなのであるが、何か損をした気分である。
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