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2007.01.04
アイ、ロボット
アシモフの原作をウィル・スミスが総指揮で映画化と言うだけで色々と地雷臭が漂っている中、やはり評判悪かったので期待せず見たのだが、なかなか悪くなかった。しかし、原作が『我はロボット』だと思うと、大変に微妙な作品である。
とは言え、どの様な人間にも必ず何処か良い所がある映画もまた然りとはかのサヨナラおじさん事淀川長治先生の言葉である。その言に従って良かった所を上げてゆこう。
まずは映像だな。未来と言うには突拍子も無い変化はしておらず、あくまで現代の延長線上にあるとしての細かなガジェットは悪くなかった。ウィル・スミス扮する刑事が振り回してる銃器とか、自動車のデザイン、工事用ロボとか地味にな。
それからアクションで、これは結構頑張っていると思う。中盤でのカーチェイスや、終盤でのロボット達が集団で襲いかかって来るシーン等見応えがあった。カメラワークも良いし、ロボット等のCGも違和感無く見る事が出来た。この映画でアクション?と思うかもしれないが映画的に見れば悪くはあるまい。
後、個人的にだが、スーザン博士が可愛かったのが宜しい。原作の彼女はもっと冷徹と言うか、本当に人間に興味無い、ロボフェチであった(随分前に読んだのでもう大分忘れているが確かそうだった)がな。ウィルと恋愛関係にならなかっただけでも十分だ。
これらが良かったである。さて、では悪かった所は何か、と言えば兎にも角にも脚本だ。と言うか、これが『我はロボット』としてはどうしようも無い程駄目で、全体に影響している。
『我はロボット』において何が面白かったのか、と言えばそれはロボット達に課せられたルールである『ロボット三原則』(1.ロボットは人を傷つけない。2.1に反しない限りロボットは人の命令を聞く。1,2に反しない限りロボットは自らを守る)を厳守している筈のロボットがそれに反する様な行動を取るロボットの、何がいけないのか探ると言うミステリー仕立てのもので、その謎を論理的に解いて行く事、毎回毎回変わったロボットが出てくる事が面白かったのである。
さて、映画の方であるが、成る程、確かに謎はある。1に反して自殺と思われたある博士を殺した(様に見える)ロボットの存在である。で、そのロボットをウィル・スミスが追う訳だが、それがかなり力任せだ。原作では、三原則のそれぞれが時と場合により複雑に絡み合い、矛盾を来たした事でロボットが謎の行動を起こすと言う感じであるが、それが無い。
結果を言えば、そもそもこの三原則は守られていない。この映画の黒幕は感情らしきものを持ったマザーコンピュータで三原則を曲解し、人類と言う種を守る為にそれを拘束、監視、反抗する者に危害を加えていたのである。
人類を守る為に誰かを殺すと言う行為からして三原則を守ってないでは無いか、と思わないでも無いが、そこは百歩譲って良しとしよう。機械に人間としての感情が宿るか、と言うのを真剣に取り扱い始めるのは原作が書かれたより後だろうし、もし感情を持つならばそう言う事もするかもしれないからだ。浦澤直樹の『PLUTO』だって、そう言う話であろう。後に作られた第零条や『我はロボット』最後の話は、人類と人間を天秤にかけた話だった。また結局、描かれ方が陳腐で使い古された『機械の反抗』である事に過ぎないのも減点ではあるが、五十歩譲って言わないでおく。
ただ、そこに行き着く最初の事件。博士を殺したロボットの動機は何かと言うと、『博士が自らの言う事を何でも聞く、と誓わせた後で、自らを殺せと命じたから』なのである。これは幾ら何でもちょっとありえない。その博士が原則2を用いて幾ら命じようと、それが感情らしきものを得ているロボットだとしても原則1が働くので不可能なのである。
例えばこれが、『我はロボット』を原作としたと語っていなければ、そこまで目くじらを立てる必要は無かっただろう。しかし、これはあくまでも『我はロボット』の映画化なのである。それが、三原則を蔑ろにするとは如何なるものか。
宣伝のされ方から見ても、これはウィル・スミスの映画なのだから、原作等必要とせず、オリジナルとしてやるべきだったと思う。そもそも、あの手のロボット作品で『我はロボット』やその他の作品を受けていないものがどれだけあるだろうか。あくまで三原則(に近しいもの)を使っているだけに留めれば良かったのに、下手に原作に手を出したのが不味かったな。或いは、ロボットの感情をテーマとすれば良かったのだろうに。(それでも、攻殻には絶対勝てないと思うが)
その意味でこの作品はあくまでも『アイ、ロボット』であり『我はロボット』では決してない。まぁ、あくまで悪性重視の娯楽映画として見れば良いのでは無かろうか。
とは言え、どの様な人間にも必ず何処か良い所がある映画もまた然りとはかのサヨナラおじさん事淀川長治先生の言葉である。その言に従って良かった所を上げてゆこう。
まずは映像だな。未来と言うには突拍子も無い変化はしておらず、あくまで現代の延長線上にあるとしての細かなガジェットは悪くなかった。ウィル・スミス扮する刑事が振り回してる銃器とか、自動車のデザイン、工事用ロボとか地味にな。
それからアクションで、これは結構頑張っていると思う。中盤でのカーチェイスや、終盤でのロボット達が集団で襲いかかって来るシーン等見応えがあった。カメラワークも良いし、ロボット等のCGも違和感無く見る事が出来た。この映画でアクション?と思うかもしれないが映画的に見れば悪くはあるまい。
後、個人的にだが、スーザン博士が可愛かったのが宜しい。原作の彼女はもっと冷徹と言うか、本当に人間に興味無い、ロボフェチであった(随分前に読んだのでもう大分忘れているが確かそうだった)がな。ウィルと恋愛関係にならなかっただけでも十分だ。
これらが良かったである。さて、では悪かった所は何か、と言えば兎にも角にも脚本だ。と言うか、これが『我はロボット』としてはどうしようも無い程駄目で、全体に影響している。
『我はロボット』において何が面白かったのか、と言えばそれはロボット達に課せられたルールである『ロボット三原則』(1.ロボットは人を傷つけない。2.1に反しない限りロボットは人の命令を聞く。1,2に反しない限りロボットは自らを守る)を厳守している筈のロボットがそれに反する様な行動を取るロボットの、何がいけないのか探ると言うミステリー仕立てのもので、その謎を論理的に解いて行く事、毎回毎回変わったロボットが出てくる事が面白かったのである。
さて、映画の方であるが、成る程、確かに謎はある。1に反して自殺と思われたある博士を殺した(様に見える)ロボットの存在である。で、そのロボットをウィル・スミスが追う訳だが、それがかなり力任せだ。原作では、三原則のそれぞれが時と場合により複雑に絡み合い、矛盾を来たした事でロボットが謎の行動を起こすと言う感じであるが、それが無い。
結果を言えば、そもそもこの三原則は守られていない。この映画の黒幕は感情らしきものを持ったマザーコンピュータで三原則を曲解し、人類と言う種を守る為にそれを拘束、監視、反抗する者に危害を加えていたのである。
人類を守る為に誰かを殺すと言う行為からして三原則を守ってないでは無いか、と思わないでも無いが、そこは百歩譲って良しとしよう。機械に人間としての感情が宿るか、と言うのを真剣に取り扱い始めるのは原作が書かれたより後だろうし、もし感情を持つならばそう言う事もするかもしれないからだ。浦澤直樹の『PLUTO』だって、そう言う話であろう。後に作られた第零条や『我はロボット』最後の話は、人類と人間を天秤にかけた話だった。また結局、描かれ方が陳腐で使い古された『機械の反抗』である事に過ぎないのも減点ではあるが、五十歩譲って言わないでおく。
ただ、そこに行き着く最初の事件。博士を殺したロボットの動機は何かと言うと、『博士が自らの言う事を何でも聞く、と誓わせた後で、自らを殺せと命じたから』なのである。これは幾ら何でもちょっとありえない。その博士が原則2を用いて幾ら命じようと、それが感情らしきものを得ているロボットだとしても原則1が働くので不可能なのである。
例えばこれが、『我はロボット』を原作としたと語っていなければ、そこまで目くじらを立てる必要は無かっただろう。しかし、これはあくまでも『我はロボット』の映画化なのである。それが、三原則を蔑ろにするとは如何なるものか。
宣伝のされ方から見ても、これはウィル・スミスの映画なのだから、原作等必要とせず、オリジナルとしてやるべきだったと思う。そもそも、あの手のロボット作品で『我はロボット』やその他の作品を受けていないものがどれだけあるだろうか。あくまで三原則(に近しいもの)を使っているだけに留めれば良かったのに、下手に原作に手を出したのが不味かったな。或いは、ロボットの感情をテーマとすれば良かったのだろうに。(それでも、攻殻には絶対勝てないと思うが)
その意味でこの作品はあくまでも『アイ、ロボット』であり『我はロボット』では決してない。まぁ、あくまで悪性重視の娯楽映画として見れば良いのでは無かろうか。
理
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いえ、大丈夫ですよ。こちらが承認するまで表示されないだけですので。
こちらこそ、よろしくお願いします。
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{/kaeru_fine/}体育の日は例年通り天気良かったですね{/kaeru_fine/}「アイ,ロボット」(監督アレックス・プロヤス、主演ウィル・スミス、2004)見ました。昨日買ったDVDというのがこちら{/face_warai/}前からちょっと気になってたんですが、廉価版で出てたのでやっと購入
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画 2007/01/04 Thu 23:28
これは面白い!予告編の期待を裏切らなかった。去年、何度も映画館で目にした予告編。最初観たとき、衝撃が走ったのを今でも覚えている。久々に「観たい!」と思った予告編だった。ウィルスミス自体、あまり好きではないが、SF作品としてはアクションあり、ミステリーあり..
八ちゃんの日常空間 2007/01/04 Thu 23:29
アイザック・アイモフの『わたしはロボット』を原案にウィル・スミスが制作・主演した映画『アイ,ロボット』です。 ウィル・スミスというと黒人系ブラザーなノリの刑事モノという印象しかなかったので、『わたしはロボット』の映画化で主演とは、頭の中で全然繋がりませ
アルシオーネ戦記 2007/01/04 Thu 23:49
アイ,ロボット う〜、、いい!!最初のところで、その後の展開、予想できるんだケド、最後は、じ〜っと、息をのんで、見てしまいました。 人のために、自己を犠牲にするロボット。あたし、こういうの、弱いんだぁ、、うぅっ、、ってなっちゃう。ロボット....
猫姫じゃ 2007/01/05 Fri 04:16
☆☆☆★(7点/10点満点中)2004年アメリカ映画 監督アレックス・プロイヤスネタバレあり
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] 2007/01/05 Fri 12:09
2004年 アメリカ 115分 監督 アレックス・プロヤス脚本 アキヴァ・ゴールズマン ジェフ・ヴィンター撮影 サイモン・ダガン音楽 マルコ・ベルトラミ出演 デル・スプーナー刑事:ウィル・スミス スーザン・カルヴィン博士:ブリジット・モイナハン サ
楽蜻庵別館 2007/01/05 Fri 14:51
アイ,ロボット監督:アレックス・プロヤス出演:ウィル・スミス , ブリジット・モイナハン , アラン・テュディック , ブルース・グリーンウッドStoryウィル・スミス主演による最新近未来SFアクション。ひとりの科学者が謎の死を遂げたことに
空飛ぶさかな文芸部 2007/01/05 Fri 17:34
2004/09/18公開監督:アレックス・プロヤス 製作総指揮:ジェームズ・ラシター、トニー・ロマーノ、ミシェル・シェーン、ウィル・スミス原作:アイザック・アシモフ(アイザック・アシモフの小説をモチーフとする) 出演: ウィル・スミス ブリジット・モイナハン..
映画鑑賞★日記・・・ 2007/01/05 Fri 18:27
2004/09/18公開監督:アレックス・プロヤス 製作総指揮:ジェームズ・ラシター、トニー・ロマーノ、ミシェル・シェーン、ウィル・スミス原作:アイザック・アシモフ(アイザック・アシモフの小説をモチーフとする) 出演: ウィル・スミス ブリジット・モイナハン..
映画鑑賞★日記・・・ 2007/01/05 Fri 18:29
アイ,ロボット 特別編「アイ,ロボット」 ★★★I, ROBOT (2004年アメリカ)監督:アレックス・プロヤス原案:われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集キャスト:ウィル・スミス、ブリジット
NUMB 2007/01/06 Sat 09:31
『鉄腕アトム』にもロボット法なる法律が出てきます。そのうちロボットが普及すれば、実際にロボット法が出てくるのかもしれません。絶対に人を傷つけないはずのロボットが人殺しを起こすことから、なぜこんなことが起きたのか謎解きが始まる『アイ,ロボット』でござい....
山鶴正宗 2007/01/06 Sat 10:06
この映画は刑事ものでしたただ今までと違うのは追いかける容疑者が”ロボット”だということだけ。彼(ロボットに人格を認めるなら)は、取調べの席上でこういいます。「私は殺していない」ロボットが持っている
王様の耳はロバの耳 [beta3] 2007/01/06 Sat 18:24
アイ,ロボット 暇あり。だから書く。 映画でも借りてみました。「アイ,ロボット」です。 ウィル・スミスってものすごく出世しましたね。確かもともとはラッパーだったよね。 ラッパーとしても有名は有名だったけど、 今の大作映画にばんばんでる俳優という状況か
カフェビショップ 2007/01/06 Sat 23:10
うん、面白かったですよ!観終わってみると、もしかしたらネタがわかった人もいるんだろうなって思うけど、うちの夫婦はちゃんと映画に乗せられてました(笑)テンポよく進むし、ウィル・スミスもそれにあってるし、最後まで「誰だ!?」って楽しめるし、SF好きもサスペンス
Rappikoの映画生活 2007/01/10 Wed 14:52
SF作家アイザック・アシモフが作中で考え出した“ロボット3原則”をモチーフに、感情を持ってしまったロボットの姿を描いた近未来SFアクション。出演はウィル・スミス、ブリジット・モイナハンほか。
DVDジャンル別リアルタイム価格情報 2007/01/23 Tue 19:21
SF作家アイザック・アシモフが作中で考え出した“ロボット3原則”をモチーフに、感情を持ってしまったロボットの姿を描いた近未来SFアクション。出演はウィル・スミス、ブリジット・モイナハンほか。
DVDジャンル別リアルタイム価格情報 2007/04/15 Sun 18:32
『ルールは破られた、未来は守れるか。』
コチラの「アイ,ロボット」は、「アンドリューNDR114」の原作者でもあるSF小説界の巨匠アイザック・アシモフの短編集「われはロボット」をモティーフにしたSFアクション・ミステリーです。
この映画にも登場する「ロボッ...
☆彡映画鑑賞日記☆彡 2009/11/18 Wed 20:58
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