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 またどさっと借りて来た。今回は『ウルトラヴァイオレット』である。
 監督は『リベリオン』でチャンベールアクションガン=カタを魅せてくれたカート・ウィマーであり、主演は似た様な映画だと『バイオハザード』が有名なミラ・ジョヴォヴィッチ。

 この組み合わせなので、さぞ素敵アクション映画かと思ったら、何やら評判が悪かった。そして実際に見て、成る程、と実感した。これは微妙な作品である、と。友人と映画館に行った時、本当はこれを見たかったのだが、そちらに合わせてトリックにしたのは正解であった様だ。

 まず脚本が微妙だ。この映画にはファージと言う薬害感染で突然変異を起こした(らしい)超人が現れ、それと人間との抗争が話の主軸となるのだが、その様な重要な存在であるにも関わらず解説が殆ど無い。映像で示すと言う事も無い。頭でちょろっと言って終わりだ。そう言った解説不足は他にもあり、かなり破綻を来たしている。全体としても駆け足で話が進む為、呆気無さを感じる。

 その様に脚本が駄目ならば、ではアクションや映像の方はどうか。これはSFアクション映画だから、そちらの方に期待が持てるのでは無いか。そう思われるかもしれないが、こちらの方も取り立てて良かった訳では無い。CGなんかはかなり荒いし、アクションなんかばんばん飛ばすしな。

 ただ要所要所の細かいシーンやガジェット(箱みたいな銃や紙で出来た携帯とか)を取り出せば、悪くは無かった。寧ろ燃えた。空間を圧縮して銃や弾丸、刀を手首に入れたり(解る人はGPMの多目的結晶を想像してくれ)重力操作で天井を駆け抜けたり、ヘリからのガトリングガンに追われながらバイクでビルの窓の上を疾走する等、雰囲気としてはマルドゥック・スクランブル(ルーン・バロットとヴァイオレットは見た目が被るな。インスパイアしてるか?)をアメコミ風実写化した雰囲気で溢れ、この辺りは確かに良かった。実は○○だった、戦う前の台詞が「覚悟しろよ」と言う何処かで見た覚えのあるラスボスとの燃える刀で暗闇チャンバラ対決→文字通りの一刀両断の流れなんかは、なかなか演出的に面白かった。

 だが、それも休み無く流れる様に過ぎ去ってゆく脚本の為、印象が残り難い。また、ガン=カタを髣髴とさせえる銃撃シーンもあるが、メリハリが無い為、その辺にあるガンアクション映画っぽい感じになってしまっている。斬新さが無く、熱狂出来るものでは無い。全体として言えば、見せ場が無いのであるな。

 それよりも許せないのが、後半敵のアジトに乗り込み、ボス以下数百人を越える兵士達にたった一人で対峙するシーンである。はっきり言って絶望的だ。だが一対複数はガン=カタの基本である。今回それは無いとは言え、ミラはファージ、超人だ。映画としてもガン=カタの後となれば、それ以上のガンアクションで敵を瞬く間に殺してくれる筈っ。と、期待していた訳だが、蓋を開けると、実は対峙していたのはホログラムによる偽者でしたテヘ♪それじゃその隙に逃げるんでアデューと言うオチだった。幾ら何でもそのオチは無いだろ、おい。

 こうして見ると、『リベリオン』がどれだけ映画としての完成度が高かったのか解るな。あれは良くガン=カタだけで脚本は要らないと言う話があるが、それは間違いだ。クリスチャン・ベール扮するプレストンが感情を取り戻してゆく静のドラマの合間合間に、激しい動の部分であるガン=カタアクションがあったからこそ、全体で言えば15分も無いとは言え、その圧倒的なまでの強さに多くの人が熱狂したのである。また、そのガン=カタも感情を制御した上で機械の如く型(パターン)に従って行うものだが、最終戦闘でプレストンは昂ぶる感情の中無我の境地に達し、恐るべき動きでハリウッドヒーローにおけるワンマンアーミー効果を体系化した様なガン=カタを繰り出し、薬を使用しなくとも感情は抑えられる、考えるな感じるんだっと言うこの作品のテーマを、身を持って敵達に示したのである。数百発の弾丸と共に。

 この様に『リベリオン』はドラマとアクションが程好くマッチしていたからこそ、カタルシスとしてガン=カタと言う秀逸な銃技が映えた訳だ。その逆に『ウルトラヴァイオレット』は脚本と言うものの重要さを改めて教えてもらったと言う意味で実に良い作品であったと思う。

 後、ガン=カタはカート・ウィマー監督が考案したと言われているが、原案を出したのは彼でもメリハリを付けた独特のあの動きを考えたのは、殺陣師であったと言う。まぁ何と言うか、人の言う事は聞いておくべきだったな。(そういえば、『リベリオン』はヤン・デ・ボンプロデュースだったな。それも関係あるか?後は香港スタッフが多かった事か)

 何か批判ばかりが目に付くので良い所を上げると、何と言ってもミラである。他の役者(と言っても余り多くないが)を悉く喰って、その存在感をアピールしており、一人だけかなり浮いていた。

 『リベリオン』はクリスチャン・ベールが滅茶苦茶クールで格好良い映画であったが、『ウルトラヴァイオレット』もその様にミラ・ジョヴォヴィッチ燃え萌え映画と割り切って見れば、ノれるのでは無いかと思う。ミラファンは必見だな。

 まぁそれ程萌えかって、アップの時の顔とか割ときt(BANG)人形的に綺麗とは思うがね。

 とりあえず、カート・ウィマーの次回作があるならば、ガン=カタ尽くしでお願いする。寧ろ、リベリオン2とかさ。ニトロ+がガン=カタに惚れ込んで作った同人作品の映画化でも良いがな。
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