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2007.01.27 バルトの楽園
 今回は『バルトの楽園』この流れでこれと言うのが我ながら理解不能だが見たかったのだから仕方が無い。

 最初に言っておくが、『らくえん』では無く『がくえん』である。また、バルトと言うのはバルト海の事では無く、『髭』を意味する独逸語から来ていると言う。

 さて、この坂東俘虜収容所の話は結構有名な話であり、自分も以前からその事を知っていたが、それを改めて映像として見るとなかなか説得力があり、フィクションが加えられているとは言え、それなりに史実に忠実であったのでは無かろうか。(実際はもっと遠来からやって来たお客様扱いで、独逸人も独逸人で更にノリノリだった様だが)

 映画としても松平健演じる松枝所長を中心に、日独の交流、国家を超えた人間としての交流を手堅く綺麗に描けていたと思う。ラストの第九はそれが口を開いている独逸人本人達では無いとは言え、流れとして素直に感動する事が出来た。もうちょっとそこまでに何か盛り上がりが欲しかった所ではあるが、まぁあくまで史実としての交流を描いた作品とすれば、今までのイメージを払拭する為にあの位で丁度良かったかもしれないな。

 ただ、細かい部分でかなり不満が残る。

 例えば最初の青島での戦いは、最近の戦争映画を見慣れているとチープ以外(特に火薬の発光)の何物でもない。三億円掛けたと言うセットも、セット以外の何物にも見えないのがな。

 役者の演技も、誰とは言わないが、酷いのが幾つか居る。まぁそれらは出演時間が少ないし、他の作品ではマシだった為まだいいのだが、途中途中で入る林家のナレーションは本気でどうにかして頂きたい。もう少しまともな人材が居たのではなかろうか。

 それからブルーノ・ガンツ松平健に次ぐ役者として、評判に上がっていたが、実際の出演時間は松平健に比べてかなり少ない。仮にも独逸俳優の大御所なのだから、もう少し良い扱いが出来たであろうに。

 そして一番酷いと思ったのは、ラスト後のスタッフロールである。最後の第九が、俳優達とは違う者達によって行われた、と言うのは許そう。音楽的素養は無いから聞き取れ無いだろうしな。『がくえん』と言いながら、第九メインの話では無かった事も許そう。小さなエピソードの数々があそこで終結するシーンは、あれはあれで感動した。しかしその後で、本当に全く関係の無い者達による演奏を恥ずかしげも無く出しつつスタッフロールと言うのは如何なものか。あれは本気で興醒めした。あれで、当時の写真を出すとかすれば、まだなぁ。

 と言う様な按配で邦画邦画と思った。出来としては、前に見た『戦場のアリア』の方が良いと思う。

 まぁ日本と独逸ではこの様な交流があったと言う事実を、その雰囲気ばかりでも知ると言う意味では良い作品であるし、普通にいい話であるので、その辺りに興味がある人は見てみると良いのでは無いか。
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