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 餃子は男の子の味(美味かったと言う意味の意訳的挨拶)

 孤独のグルメは実に名言の宝庫であると思う。理だ。

 さて餃子食べたいよ餃子欲を解消しつつ、映画見たいよ映画を発散する為『ベルリン・クラッシュ』を見た。
 バイト先でジャケットを見てから、気になっていたので、思わず借りてしまった。ジャケ借りである。一度それをして大変な目にあった事は考えないでおこう。

 で。感想だが、一言で言うと、

 DQN女は最強

 以上。

 ……で終わってもいいがそうすると伯林版ブラックラグーンと誤解される恐れがあるのでもっと解り易く言おう。

 この映画独逸版TAXIであり、ミニミニ大作戦であり、ワイルドスピードであり、マイナー所だとル・ブレだ。
 ただし、共通するのは車と笑いのみであり、どれと比べても見劣りするものであるが。

 ネタバレを恐れずあらましを書けば、舞台は東西併合前夜の独逸。東独逸に住む彼氏に逢う為に西独逸の実家から赤いシトロエンに乗って飛び出したDQN女ことジェニーだったが、それに反対する東独逸出身の父親が追い掛けて来る事に。

 彼は、ジェニー確保に十万マルク(後に百万マルク)の懸賞金を掛けたのだ。それに釣られて、街の暴走族から、ハンバーガーの屋台カー、救急車等が賞金欲しさにジェニー確保に乗り出す。

 その騒動は東独逸にまで飛び火し、最終的には伯林の壁崩壊にまで至ると言う、DQN女の行動力は恐ろしいと言うか、活動的な馬鹿程救えぬ者は無いと言うか、実に独逸らしからぬコテコテのドタバタコメディ映画であり、売りとしては上記に上げた以外にも多数表れるマシン達(紙の車と言われるトラバントからポルシェ、果ては戦車まで出て来る)によるチキチキカーチェイスである。

 が、まぁしょぼい。面白くない訳では無いのだが、しょぼい。予告からしてしょぼかったのでその辺りは予測していたのだが、それでもしょぼい。

 何がしょぼいって、色々としょぼいが、一番しょぼいのは映画の売りたる車である。どれもこれも、ついさっき展示会場から出てきましたと言わんばかりにピカピカであった。多少なりでも、汚れをつけるだけで大分変わると思うのだがな。これでもかと主にトラビをボカボカぶっ壊して行くその心行きは買うがね。

 他に、コメディ映画であるにも関わらず、笑えないと言うのがきつい。笑えない、と言うよりも寒い。もっと正確に言えば、聊か古い。日本で言えばドリフ全盛期の笑いを大真面目にやっている感である。悪くは無い(笑える所もあったが)全体的に妙に白けるのは、あの時代に思い入れが無い為か。

 脚本自体は結構伏線とかも張ってあって、それなりに頑張っていたが、コメディとしてはもうちょっと笑いを頑張って貰いたかった。まぁ、世界一薄いジョーク集=独逸語等と言うブラックジョークもある位だから、その割には良く遣った方か。本国ではどの様な風に受け取られたか気になる所だ。

 そんな苦言ばかりの中で、大変に素晴らしかった登場人物が居る。その名も”お嬢様”(Das Fraulein)。名前自体は可愛らしいものであるが、四十を超えているだろう女軍人だ。

 東独逸の国境警備を携わる彼女は、その昔、男(実はDQN女の父親)に東から西へ渡る手引きの為に利用され、捨てられた過去があり、その所為で男嫌いとなって逃亡者狩りに執念を燃やす、サッチャーもドルトヒェンもびっくりの鉄の女である。

 いかめしい軍服の上に灰色のロングコートを羽織り、良く日本のアニメで聞かれる近所の口煩いおばちゃんA辺りと殆ど変わらない女性とは思えぬのっぶとい声を上げて部下達に命令する様は、バラライカの姉御を独逸人にしたらこんなになるのでは無かろうかと思える恐るべき女である。

 何せ、亡命者相手に(勘違いとは言え)パンツァーファウストやら戦車を持ち出す様な女であるからな。

 まぁ独逸の内面性、教養主義的なものからか、最後は実にお涙頂戴な終わり方であり、お嬢様も何だかんだで救われるのであるが、彼女が起こした最後の行動が伯林の壁崩壊の直接的原因となる辺り、やはりDQN女は最強と言う所か。

 かく言う訳で、『ベルリン・クラッシュ』であった。しょぼい事にはしょぼいが、決して滅茶苦茶つまらない(少なくとも、デッドマン・ソルジャーズよりは面白かった)と言う事では無いので、ネタとして暇な時に見てみたらどうだろうか。
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