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 1999年に公開された本作であるが、五つばかりの賞を取っている。
 最低映画を決めるゴールデンラズベリー賞でな。

 最低作品賞、監督賞、スクリーンカップル賞、脚本賞、主題歌賞と実に華々しい経歴である。

 その様な作品を何故見たのか、と言えば、その前評判を知らなかったからと言うのもあるが、本作がスチームパンクの代表として紹介されていた事を何処かで見て記憶していたからだ。

 『スチームパンク』この言葉の存在を知ったのは実は最近ではあり、その本来の意味合いと自分が想起するものとは若干の違いがあるのだが、それは置いといても自分はこのスチームパンクと言うものが好きだ。サイバーパンクより好きかもしれない。

 機械油の臭いが漂って着そうな、鉄と錆に覆われた機械が好きだ。シリンダーが憤然と蠢き、無骨な機構が動き出す様等最高だ。蒸気機関から猛然と吹き出される白煙なんてもうたまらない。

 勿論ジブリ作品で一番好きなのはラピュタである。

 その様な理由を持って、本作を見たのだが、まぁ確かに酷かった。

 ラジー賞では五つも貰っていたが、この酷さはひとえに脚本に寄るものであると思う。

 不自然以外の何ものでも無いご都合主義的展開。本筋と関係無い所で実に力の篭った品の無いシーンの数々。間抜けな姿とキャラと違う知能的な姿を見せなければすまないらしい、格好良く無いハリウッド的アクション。魅力、もといこれと言う見せ場が無い主人公のウィル・スミスとケヴィン・クライン。そして一応のヒロインなのだろうが、存在感の無いサルマ・ハエック。

 実際演技だとか何よりも、そう言った脚本的部分で失敗していると思うね、本作は。

 まぁ、その様な脚本を採用した監督も監督であるのだが。

 ただ、アイデアや世界観は悪くなかった(テレビシリーズ等知らないのであるが)十九世紀亜米利加を舞台とした西部劇風のドラマに、スチームパンクを絡めた、と言うのは、もっと脚本が良ければ面白い、ある意味傑作になったと思う。個人的には惜しい所だ。

 また上半身のみで機械式の車椅子で動く悪役と、そいつが操る大ボス、ビックリドッキリメカこと、怒首領蜂に出て来そうな巨大蜘蛛型移動要塞『タランチュラ』を初めとする機械のデザインはなかなか良かった。

 悪役は見た目は兎も角、キャラが女と下ネタが大好きなだけの凡人にしか見えなかったのが残念(どうせならもっと変態博士にすれば良かったのに)だが、タランチュラは純粋に良かった。ガッショーンガッキョーンと荒野を歩き回り、主砲をぶっ放す姿と、逃げ惑う人々の構図は正に怪獣であり、この辺りは解ってるなと思った。戦いの舞台がぽつねんと街がある様なだだっ広い荒野では無く、もっと住宅密集地であれば最高だったのだがな。

 まぁ映画としての出来は兎も角、素敵要素は多かったので、愛すべき馬鹿映画として記憶にとどめておこう。
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