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2007.03.03 メメント
 この映画は、ジョジョ第六部のスタンド使い、ミュッチャー・ミューラー通称ミューミューのスタンド『ジェイル・ハウス・ロック』を喰らった主人公レナードが犯人を追う話である。
 半分嘘で、半分本当だ。

 もとい、ジェイル~の元ネタがこの『メメント』であろう。かなりまんまだが。

 さて本作であるが、妻を殺され、自らもその犯人に殴られたショックで、新しい記憶を覚えられない、覚えても十分しか覚えていられないレナードが犯人を追うと言う斬新な設定であり、またそれだけで無く脚本、演出も大変素晴らしい作品だ。

 まず、一番最初に追いかけていた犯人が、レナードによって殺される。開始十分も立っていない間に、かなり呆気無くである。事前情報を全く知らない人が見たら、え、何これと思う様な感じだ。そこから映画は過去へ、過去へと進んで行く。今しか無く、何をしているかは解っても、過去が無く、何故しているかが解らないレナードと同じ視点を観客は見せられる。実に上手い。時間軸を弄くった作品では我等がタラちゃんの『パルプ・フィクション』があるが、あれを上手くサスペンス色にした様な感じであるな。

 そして、十分間で飛ぶ合間合間に、過去に進む本編と並行する様に、未来へ未来へと進んで行く白黒の映像。やがて二つががきりと合致した瞬間の、今までの行動を覆すどんでん返し。

 SAW並に眼の覚める様などんでん返しでは無かったし、見ている最中はそれは嘘だと思っていて後からはっと気付いた訳だが(それ程までにレナードと同じ視点に引き込まれていたと言う事か)しかしそれでも良く考えたな、と思った。最終的に元となった事件に持ってゆくかと思ったら、まさかあの様な所に帰結させるとは、驚きである。

 記憶が覚えられず、自分を信用出来ないレナードは、メモやタトゥー等、記録に留めておけるものに自らの重要な事実を書いてゆく。そこにある一つの矛盾を巧みに突いたオチと言えよう。それすらもまた事実であるのかどうなのか解らない終わり方をさせるのもいい。メメント(記憶)とはよく言ったものだ。

 と言う訳で『メメント』設定も脚本も演出も素敵な映画であった。

 所で、レナードが銃を持ったドットに追われるシーンの前後で、レナードが言う台詞『さて、俺は何をしてるんだったか』は本作唯一にして最高の笑い所だと思うのだがどうだろうか。小山力也さんの力によるものが大きいだろうが、緊迫した中での間の抜けた台詞に吹いたのは、自分だけではない筈だ。
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