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 我等がタラちゃんの監督三作目。自分が見た中では四作(シン・シティも含めれば五作品目である。
 尚最初に言っておくが、ジャッキージャッキーでも、チェンでは無い。当然、チュンでも無い。

 パム・グリア主演の犯罪映画で、サミュエル・L・ジャクソン扮するオデールと言う銃器密売屋の運び屋をしていた黒人スチュワーデスのジャッキーブラウンが、オデールの金五十万を手に入れる為に、オデールとその仲間達や警察、保釈屋を巻き込んで、綱渡り的に危うい金横取り計画を行う話である。

 が、どうにもこうにも微妙である。

 確かに、タラちゃんらしさはある。無駄とも思える(それが空気作りとして生きている)長い会話、王道を意図的に外した脚本、時間軸を弄って別視点から何度も見せる演出、癖のある登場人物達。音楽も相変わらずセンス良くて素敵であり、特にオープニングのそれは格好良い。

 それでも、『レザボア・ドッグス』や『パルプ・フィクション』程面白くない。

 考えて見ると、これは主人公のジャッキーブラウンに理由がある気がする。

 正直に言って彼女は格好良く無い。格好良く無い、と言うか、綺麗では無い。

 勿論それは見た目の事もあるが(彼女に想い入れは無いし、熟女趣味等無いからな)精神的な意味合いでも、である。ジャッキーは、役所としてオデールや警察、保釈屋を手玉に取る知的でクールな凄腕の敏腕女であるのだが、彼女からその様なものが感じられないのだ。あるのは、中年女の未来に対する不安や、現状へのある種の諦めであり、つまりは弱さだ。それが前面に出過ぎている為に綺麗に見えない、魅力的では無いのだ。

 彼女中心とした話でありながら、その彼女に魅力が無い為に映画としても面白く無いのであるな。

 ついでに言えば自分がタラちゃんに求めているそれは、B級的な面白さであり、また格好良さでもある。それはミスター・ホワイト達であり、ヴィンセント達であり、つまりはゴロツキ、チンピラ、総じてロクデナシの格好良さ(キル・ビルのそれはまた違う格好良さ)だ。洗練されている様で臭ったらしく、決めてるつもりで抜けている。A級映画の主人公達が思い悩む様な次元とは一ランクも二ランクも下の事件に苦悩し、悪態をつきながらも、小粋なジョークや小話を混ぜつつ解決させる。一言で言えば、クールだ。それは必ずしもスタイリッシュでもスマートでも無く、そしてだからこそ良いのである。

 全体的に見て、今回の映画にはそれが足りなかったかな、と思う。

 まぁ、これはこの一回見て充分な作品であるな。

 後、個人的趣向の話になるが、サミュエル・L・ジャクソンは今作の様な役をやらせるには、ちょっと強過ぎるかな。あの眼力が特に。それで言うとパルプのジュールスは実に素敵だったが。

 関係ないが、『HOSTEL』見忘れた。あれレンタルされると良いが、どうだろうか。
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