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2007.07.05 地底旅行
 活字とSFとネタ分を補給する為に、ここ最近はこう言った作品ばかり読んでいる。

 今回は、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』である。
 或いは地底探検と訳される今作だが、地底への冒険は中盤頃から始まる。

 それまでは一体何が書かれるのかと言うと、地底への冒険に誘う暗号の解読、そこまでの準備、そして地底への入口があるアイスランド、そこから入口までの旅路を書いている。

 その文は正に旅行記であり、細部まで丁寧且つ正確に、また順を追って進んで行く。個人的には、この前半から中盤辺りが実に面白かった。気弱だが学問への情熱を滾らせる青年学者アクセルと偏屈で頑固なのに何処か憎めないリーデンブロック教授と言う二人の主人公の掛け合いが生き生きしていて真に良く、アイスランドの風土も目に浮かぶ様であり、その描写に色々と勉強になった。

 地底に対する描写や解釈は、自分が理系に無知である為に成否については何とも言えなかったが、嗚呼実はそうなのかもしれない、と思わせる説得力があった。実は違うかもしれない、と言う風に少し曖昧にしていたのも良かったかなと。ただ単にそう言った現実味だけでなく、地底の光景は抗え切れない男の浪漫に満ち溢れていて、なかなか素敵だった。上記の主人公二人に加えて案内役であるハンスが、アイスランド人らしい性格で、物語に色合いと、そして転機を見出している点も注目だ。

 全体的に言うと個人的に少々最後の辺りの流れが唐突さ、呆気無さ過ぎる感じを受けたが、それを抜かせば、旅行記的作品として楽しむ事が出来た。またリアリティ、もとい細部までの正確な描写と言うのは重要であると改めて思い知った次第。

 余談だが、この作品の主人公、アクセルとリーデンブロック、独逸人なのだな。仏蘭西人が書いた作品なので仏蘭西人が主役だと思っていたのだが違ったらしい。普仏戦争以前だからこそ、出来たと言う感じだな。まぁ何故それを上げたかって、ネタに使えるなと思ったからだが。
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