上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007.07.09 許されざる者
 西部劇二作目はクリント・イーストウッドの『許されざる者』である。
 実はクリント・イーストウッドをちゃんと見るのはこれが始めてだったりする。勿論名前は知っているし、どの様な作品に出たのかも何と無く知ってはいたのだが、今まで手が出なかった。

 そして今回、本作を見る事となったのだが、予想以上に素晴らしかった。

 西部劇と言うと無法者達が銃を片手に只管どんぱちだとか、正義感溢れる賞金首とずる賢い保安官が一騎撃ちをし、それに勝利した主人公が夕陽の向こうに去って行くと言ったイメージが強いのだが、この作品にその様な要素は余り無い。今作で描かれるのは、そう言った銃撃と暴力を生業としてきた登場人物達の内面と因果応報である。

 かつて荒くれ者として恐れられるも今では街から離れ、農民として過去の悪夢に怯えながら暮らす主人公。自己中心的正義、独善的支配だが街に平和をもたらす保安官(自分で家を作っている時の彼の表情ときたら)。口だけは達者だが、実は人っ子一人殺した事が無かったガンマン。酔って娼婦を傷付けた事で、命を狙われる事となる二人の牧童、等等。

 登場人物達は殆ど全て、己の行いが齎した報いを受ける。ある者は死に、ある者は恐怖し、そしてある者は逃げ出した所に舞い戻る。誰も自らの罪から、例え一時は大丈夫だとしても決して逃れられない、必ずその責任を取る時が来る、と。『許されざる者』とは全く持って的を射たタイトルであろう。

 そう言ったテーマが、哀愁溢れる映像と演技に色濃く出ていて実に良い。別に権威主義と言う訳でも無いのだが、流石アカデミー賞を取っただけはあると思ったものである。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tasogaremignon.blog79.fc2.com/tb.php/415-f4a40e96
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。