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 それは確か木曜日の事だったか。前の記事でも書いた通り、クリスマス商戦真っ盛りのバイト業務に正直辟易していた理は、大学構内にて次の授業へと一緒に向かっている友人に向けて一つ愚痴を零していた。
「嗚呼、十二月。簡易労働者は雇い主に忙しなくこき使われ、独り身は恋人達の中睦まじい姿に寂しさを募らせ、親達の懐は餓鬼と化した子供達の止まらぬ欲望により枯渇し、寒さに身を震わせている。救世主の生誕日だというのに我々は全く救われていない、何故だっ!!!!」

 そんな一部誇張された台詞に、友人が放った言葉はこの様なものだった。

「異教徒だからさ。」

 我が目から鱗が落ちた。それはもうぼろぼろ落ちた。

 クリスマスを本当に愉しんでいる人間が、この日本にどれだけ居るだろうか。寧ろ苦しんでいる者の方が圧倒的に多い筈である。「クリスチャンでも無いのにどうしてイエっさんの誕生日を祝う必要があるんだ?」と懐疑的な台詞が頻繁に、それはもう頻繁に吐かれるのがその良い証拠である。

 誰も本気で祝ってなどいない。社会が、世間が、世界が本来この国のものでは無い風習を強制し、多くの者達がそれに苦しんでいる。つまりクリスマスとは多神教翻って無神教である我々日本人に対するキリスト教徒の歴然とした攻撃の、三十歳を超えた多くの魔法使い達の撲滅を目的とした現代の魔女狩りの、降り積もる雪を降り締めて来る十字軍の、赤い衣を纏いし熱烈なサトゥルヌス信奉者どもによって編成された熱狂的再征服(レコンキスタ)の、道標たるXデーに置いてならないのだ。

 苦しい苦しいと嘆き、その事を疑問視するのは、我々にとっては当然なのである。

 そんな訳で、昨日から当日まで、サンタクロースの格好(上着と帽子着用。赤い服の上から黒いエプロンというのが聊かシュール)でバイトする羽目になり、実に嫌な気分だったのだが、その友人の一言により、最近の鬱屈を多少は払う事が出来た次第。仕方が無いさ異教徒だもん。

 まぁ嫌々それに従事するのも癪なので、当日はメリーユールを祝っておこう。
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