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 今作は、狙撃手ボブ・リー・スワガーの活躍を描いた作品である。
 最早サンタのコスプレをしていると言っても過言では無いバイト先で久々に何か借りようと思い立ち、以前何か(スパイダーマン3だったか)の予告で見た時に、絵面が派手で内容も豪快そうだったのを思い出してレンタル。

 上の様な理由の為に事前情報は殆ど知らず、原作も未読だったが、これがなかなか面白かった。

 国家の安全を守る立場から裏切られ、お尋ね者となっての逃走劇、並走して描かれるFBI新米捜査官の捜査はスリリングで良かったし、そこから無実を証明すべく乗り出した戦闘は実にエンターテイメント。特に誘い込まれた牧場で、周囲から来る敵、そして空から来るヘリとの壮絶な銃撃戦は、この映画の魅せ場である。狙撃の下準備、観測、傷の応急手当、自殺偽装装置など細かい所も見る所があり興味深い。また、話としても結構しっかり纏まっていた。一人の人間がほぼ一国を相手取り勝利目前まで行く、けれども正面の交渉では勝てず結局は銃=暴力に頼らざるを得ないというのは、哀しいがそういうものだろう。要は、担い手次第であり、その意味で言えばあのラストは妥当だ。先にこれでもかと悪党の厭らしさが描かれていた分、すんなりと持って行けた。

 この様に、そつも少なく、年齢制限故の若干のグロさを許容すれば安心して見られる作品である。

 ただ一つ、さり気に大きい難を言えば、狙撃手が主役の割にそうと見えなかった点である。

 自分はその手の知識に乏しいのであくまで印象で語るが、例えば同じ狙撃手を主役とした映画に、トム・ベンジャー演ずるトーマス・ベケットの活躍を描いた『山猫は眠らない』シリーズがある。全シリーズ通して絵的に安っぽく、銃撃にケレン味は少なく、狙撃への明確な手順なんかも余り描かれている作品では無いのだが、それでも孤高の狙撃手、その苦悩と哀愁が描き出されていた。

 今作ではその辺りが余り感じられなかった。狙撃までを丁寧に描きながら、最初に1600mショットなんて軽々とやっちゃった点が一番でかいか(1000mでもとんでも無い腕が必要だった筈だ)。また狙撃の為にトーマス・ベケットが行った、ジャングルの中を行軍する、敵陣のど真ん中で一夜を越す、などの泥臭さが余り無かったのも、その原因の一つだと思う。先の牧場の部分も、FPSをやっている様な豪快な撃ちっぷりだったし。

 総じて、サスペンス、アクションとしての堅牢さ、派手さが、狙撃手としての静かな闘争を壊し、良くも悪くもアクション映画に収めてしまった。原作がそんな感じなのかもしれないが、少し勿体無いかな。

 まぁどちらを取ればどちらが立たず。どちらも取ろうとして山猫3は失敗した感があるので、仕方が無いか。

 という訳で、『ザ・シューター/極大射程』狙撃手の映画、では無く、狙撃手が出る映画として見れば平均以上のアクション作品である。年末年始の冬休み、何か暇だという人は、見てみても悪くは無い選択だろう。

 所で、今作がレンタル開始されてから数日か数週間が経った後、その隣に同名の作品が並んだ。主演はウィズリー・スナイプス。関連は無く、名前だけが同じ。あれだ自重してくれアクション番長。もとい配給元。
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