上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 さぼり癖がすっかりついてしまったが、自己顕示欲を安易に発露出来るここを手放す気など毛頭無い理である。いや、最近は結構普遍的に発散出来ている辺りは、こうして記事を書いていない事で解るだろうが。

 まぁ、気を取り直して、『ベオウルフ』を見た感想を。
 劇場公開当時から、神話・伝説の類をモチーフにCGをふんだんに使って汗臭い漢を描き、それが大暴れするアクション映画、という事で『300』との親和性を感じる今作だが、その『300』をスパルタ無双或いはギリシャBASARAと例えるならば、『ベオウルフ』は前半が北欧式ドリフであり、後半が北欧式ワンダと巨像である。

 これだけでも解る人は解ると思うが、もっと言っておくと、青年期に置いての巨人グレンデル戦を、ベオウルフは全裸で戦う。怪物が武器を持たず鎧を着ないならこちらも同じにするべきだ、と言いつつ徐に脱ぎ始める姿は実に豪快だが、何が凄いかといえば、その局部の隠し方だ。突き刺した剣の柄、煙、影、部下の手と、巧みに障害物を用いて隠して行く。ある意味では職人芸。狙っているとはいえ、大真面目に取っ組み合い但しまっぱでという映像には笑ってしまった。

 そして王となった後の老年期にて戦うのは黄金のドラゴンだが、流石に老いたと言う事もあって、今回は脱ぐ事はしない。けれども隙を突いて飛び乗れば、竜相手にロデオを決めて、その首にある弱点目掛けて向かって行くのである。大空を滑空し、海に潜って叩き付けられても、決してその手を離す事の無いベオウルフの姿と、巨像と戦うワンダを重ねた者は少なくあるまい。

 かく訳で、なかなかのはっちゃけ具合をしていて良かったのだが、ストーリーは結構真面目である。何者にも屈する事の無い豪胆さを持つ英雄。しかしそんな英雄でも、いやだからこそだろうが、女と金と力への欲求には勝てず、心浮かぬまま、最後にはその手酷い付けを払わされる羽目となってしまった。盛者必衰であり、その力ゆえに滅びたのだと思うと、何とも悲しい末路だ。そして、それは延々と続いて行くのである。

 ギャグとガチの混同、大真面目にネタに走りつつも本道は行く姿勢は個人的にツボであり、なかなかに面白かった。その分伝承とは設定が大分違う訳だが、英雄の解釈としては良かったと思う、あれで。

 そういう訳で、事前情報を仕入れぬままに見たのだが、楽しむ事が出来た。ただ、あえて難を言うと、あの映像はちょっと微妙だったな。人間のCG化は、リアルというにはのっぺりしすぎており、またデフォルメすべき所が出来ていないので、かえってその違和が大きなものになってしまっている。アニメの悪い所と実写の悪い所の両方を受けている感じであり、正直やら無い方が良いのではないかと思う。

 まぁともあれ、悪くは無かったので、興味が湧いたら見て、ドリフ的ワンダ的光景を楽しむが宜しい。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tasogaremignon.blog79.fc2.com/tb.php/645-b776d239
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。