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2008.05.09 小さな唇
 実に久方ぶりの今回は、アダルトDVDを借りるよりも余程借りるのを躊躇した『小さな唇』の感想をば。
 因みに念の為に言っておくと、自分はアダルトは借りた事が無い。あのコーナーで四六時中居ると、とてもでは無いが見る気など起きなくなるのだが、世の男性というのはなかなか結構長居するので油断なら無い。

 ただ頭に書いた様に、というかそもそもタイトルからして危うい為に、何も言わなくとも解りそうだが、所謂洋画官能ロマンモノであり、もっとぶっちゃけると、ロリものである。返却している最中にジャケットと内容を見て思わず借りてしまった。無論下心などある訳が無く、そういった官能的なものに対する純粋な知的好奇心が故である……まぁ半分程は嘘だがそういう理由だと思って頂くとしよう。

 ただ、まぁ内容に関しては至ってまとも、というか、ほぼナボコフのロリータである(原作を読んでいない為に、あらすじで判断をしているのだが)。第一次世界大戦で心を病んだ男が、帰って来た故郷の地で出会った少女によって生きる力を取り戻し、そして彼女に恋してゆくという話だ。舞台は独逸だが、伊太利亜の監督なので、伊太利亜版ロリータという所だろう。

 なので、話の筋としてはありきたりというか、王道を行っている。オチに関してもこの手の話の典型で、そこ以外に持って行くのは現実的にも、象徴的にも聊か無理があると言わざるを得ない妥当なものだ。演出的にも官能ロマンという有様なので、つまる所この映画の面白さは少女の魅力そのものになる訳なのだが、余り出し切れているとは言い難かったな。時折物凄く可愛く見えるが、それ以外は割りに平々凡々で、その、ちょっと、少し、だけ期待してた部分なんかもそこそこという残念な具合だった(どうも発売中止となったオリジナルを忠実に再現した、といううたい文句にも関わらず、結構カットされている様なので、実際はもっと凄いのかもしれない)。

 正直期待外れに真っ当で、普通の作品だったのだが、これは少し考えたな、というのが主人公の設定である。大人の男性である彼は、年端も行かぬ少女から受ける無垢と官能の狭間で揺れ動くのだが、実は当人は最早そのどちらかを選ぶ事の出来る身では無く、彼女が成人した女性としての性的な誘いを発しても応える事が出来ず、そうして少女エヴァは若い少年の元へと去って行き、そしてあの最後へと至る。それが終盤に解り、後で色々と思い返すと、なかなかに切なくなる。

 かく訳で、悪くは無いけれど、傑作と呼ぶ程に凄いかというと、ちょっと違うな、と言いたくなる作品だった。嫌いでも無いのだが、ちょっと物足りなかった。もう少し踏み込んだ内容でも良かったか。
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