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2008.05.31 バッドタイム
 二年位前の作品なのだが、今更ながらにDVD化されており、我等のクリスチャン・ベイル主演という事で見る。
 内容は、アフガニスタン帰還兵の主人公が戦争依存症故に悪行に走るというクライムムービーな訳だが、正直余り面白くなかった。確かにやりたい事は解るし、言いたい事も解る訳なのだが、どうにも中途半端というか、戦争に対する描写が少々お座なりに感じてしまった。

 言い訳、と言うのもまた酷い言い方だが、どうにもそう見えてしまうのだな。警官志望の癖に飲酒運転するわ、恐喝するわ、マリファナ吸うわ、職業面接で誤魔化す為に工作するわの犯罪行為を、だって仕方が無いじゃない戦争帰りなんだから、と誤魔化している様に。

 同胞として主人公と共に悪さするフレディ・ロドリゲスが、駄目男なりに頑張って校正しようと励みつつもベイルや周囲に流され続け、友人の最期における最後になって完全に脚を洗うというのは、テーマ的に見て面白かっただけに、残念といえば残念である。

 さて、そうなるとファンとして語るべきはクリスチャン・ベイルになる訳だが、この人もまた微妙だったかな?

 個人的にこの人は生真面目な大ヘタレの堅物という印象が強いのだが、今作ではヘタレであって、生真面目でも堅物でも無い。もっと言えばチンピラなのだが、如何せん、そんな風には全く見えなかった。顔立ちの所為かもしれないが、崩したスーツ姿にも、悪さの仕方にも、奇妙な違和感を覚えてしまう。確かに凶悪で、狂犬の様な男であるのは見て取れるのだが(この時点で、前述のテーマからは離れている)何か違う。

 脱げばすこぶるマッチョな事とも相俟って、舞台であるロサンゼルスやメキシコの、黄色がかったGTA的猥雑さから、完璧に浮いてしまっているのだな。クライムはクライムでもこの人が似合うのは精神的に病んで、青白く褪めた都会のクライムであり、野暮ったさとは生来無縁なのだろう。まぁそこが素敵なのだが。

 という訳で、まぁ長らくDVD化されてなかったし、という期待の掛けなさ通りの映画だった。ベイルの魅力が一体何処にあるのか、というのを感じさせるという意味では良かったが、内容的には微妙なので、見ずとも良かろう。

 ……しかし最近こんな作品ばかり見ている気がするのは気の所為では無いな。もっと派手なのも見ねばな。
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