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 つと、バイトの終わりに棚を見た所、残っていたので借りて来た今作は、ジョニー・デップとティム・バートンという素敵タッグ四回目の作品であり、ジョニデが歌って歌う映画である。かねがね見たかったので実に運が良かった。
 で、先程見終えたのだが、いやぁもう実に面白かった面白かった。

 これは物臭せずに、ちゃんと劇場の大画面で見に行くべきだったと思う程の出来である。

 正に霧の都として、一歩踏み入れば切り裂く方のジャックやら、飛び跳ねる方のジャックやら、海賊の方のジャック、は無いとして、後ジュネとかジュネとかジュネとかチャールズとかジュネに出逢っちゃいそうな倫敦の造詣は素晴らしいの一言だ。殺人理髪屋に、人肉パイ屋が在り得る様な、胡散臭さが画面から漂ってくる。アカデミーで美術賞を取ったそうだが、さもありなん、という所である。その件の店々の汚れ具合もそそられる限りだ。

 また、個性の強過ぎるキャラクター達が織り成すミュージカルも良かった。ミュージカル映画というのは、余り見た事の無い、もといちゃんと見た記憶が無い部類の映画だが、案外と好きかもしれない。

 ジョニデの歌もなかなか上手かったと思うし(所どころ音が取れてないかな、という気もしたが、復讐に狂った哀れな男という雰囲気はたっぷりだった)、ヘレナ・ボナム=カーターも切ない悪女の怪しさ抜群で素敵だった。特に二人がメインらしい曲(予告で流れる部分であり、件の店の為に品定めしている最中やラストのラストで歌われる奴である)を歌う部分は甚く気に入っており、サントラでも出たら是非買ってみようと思っている程である。

 それから映画、脚本としては、何ともバートンらしかったな。チャーリーとチョコレート工場やビッグフィッシュで、ブラックユーモアほろりもあるよという話になって、昔の諸作品や聞こえる話から比べると、成る程この人も人間出来て来たのかな、と思っていた所で、これである。何と無くどうなるかは解っていたけれど、やっぱりそうなったか、というオチで、あーあと思わず溜息が毀れてしまった。まぁ、その前に、ジョニデ演ずるスウィーニー・トッド氏とミセス・ラベットには、そのはっちゃけ具合で散々と笑わせて貰ったから、トータルで差引きゼロという所であるけれどもな。素晴らしく真っ黒な喜劇であり悲劇である。

 ただ、一つ難点があるとすれば、娘の結末か。あれだけ皮肉たっぷりな最期にしたのだから、娘にもそれ位のものを用意してやれば良かったろうに。勿論、十分に黒い終わりはしているのだが、どうも尻切れトンボな感じを受けてしまった。散々引っ張ったアンソニーとの恋も、あやふやなままで終わるし。いや、あくまでもスウィーニー・トッドを主役にしたのだから、それでいいといえばいいのかもしれないが、もう少し引っ張っても良かった気がする。ここら辺りが丸くなったという所なのだろうか?

 ともあれ久しぶりに心の底から面白いと言える程、思わず一気にキーを叩いて記事を一つ書き上げてしまう程の作品だった。チャーリーと違って猟奇的シーンを何ら自重していないから、割合と見る人を選ぶだろうけれど、それでもお勧めするので、是非見ると宜しい。
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