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 大学も補講期間に入ったので、今日は『ナイト・ウォッチ』の続編『デイ・ウォッチ』を見たのだが、
 実に馬鹿で、馬鹿な、馬鹿映画(褒め言葉)だった。

 具体的に何が馬鹿かいうと、何かもう、映像的にも脚本的にもで、最早全てと言うより他無い位だ。前作で興業的に成功した所為か或いはテーマを変更した所為かもしれないが、かなりはっちゃけており、露西亜の印象ががらっと変わった。何だホモにアカにヴォトカに冬将軍にプーチン以外にも、あいつらやるじゃないか、と。

 まず映像面だが、こちらは前作の成功が諸に出ていて、少し地味目だった所より一点、派手で素敵なものを垣間見せてくれる。オープニングのティムールも悪くは無いが、その後に、何処ぞのカブトばりにビルの側面を自動車で突っ走るシーンやら、禁鞭ばりの大破壊を電線で行ったりするシーンやらと、見所が目白押しだ。

 だが、何と言っても、一番凄いのはラストのポンポン(名称は解らないが、スーパーボールに糸をつけた様なものだ)による大破壊で、破裂、増殖、加速、更に逆行によって、モスクワを廃墟にするのである。敵味方区別無く襲い掛かり、壁を突き抜けビルを倒壊させ、人々を恐怖のどん底に突き落として逃げ惑わせるのが、カラフルなポンポンという所に、良いセンスを感じた。一体監督とスタッフに何かあったのでは無いかと見ていて心配しつつ、ポンポンTUEEEEEEEEと叫んでしまっていたよ。

 そういう訳で映像面では、前作を超える馬鹿っぷりがたっぷりで、文句無く愉しむ事が出来た。

 次に脚本面だが、こちらはまぁ、相変わらずという所ではある。整合性は取れていないし、重要なアイテムである運命のチョークの演出的な使い方は唐突だし、シーン毎の繋ぎ方も下手、もとい解り難い。登場人物達の役割(特にオウム男。梟女ことオリガとやりあうと思ってたのに、ただの雑魚っておおい)や心情もいまいち解らず、何故そういう展開になるのかと少し首を捻ってしまった。

 だがその事を加味しても、人間の中に潜む特殊な存在としての『異種』の姿は、前作よりも上手くなっていたと思うし、それに色々と笑えるシーンがあって、面白かった。例えば、仲間の女性と魂を入れ替えた主人公が、その姿のまま後輩の女性に愛を告白し、一悶着起こしながらも心を通わせる場面は、南国風味のイメージ映像と相俟って、そりゃ無ぇよと突っ込む事しか出来なかった。

 全体的に真面目で、登場人物達も真面目であり、恐らくスタッフも真面目にやっている事なのだろうけれど、一歩引いた観客の視線で見れば、馬鹿も馬鹿であり、そのギャップが何とも愉快であるのだ。

 という訳で『デイ・ウォッチ』だった。真面目に馬鹿やる愉快な作品であり、個人的には結構良かった。これから先も、このままに突き進んで貰いたい理である(しかしあのオチから、どうやって三作目に行くつもりなのかは、ちょっと判断が付かないな。次は露西亜で無く、聖林が作るというのもちょっと考え物だが。)。

 所で話は変わるが、うちの店で今作は四本程入れられているのだけれど、見ている限り、結構レンタルされている様だ。が、『ナイト・ウォッチ』の方は一本しか入っていないのである。借りて行く人間は、ちゃんと前作を見ているのだろうか。見ているならばいいのだが、どうも見ていない気がする。もしそうなら、話解っているのか、少し心配ではあるな。
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