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 ジャケットやタイトルを見て借りようとする純粋無垢なるレンタラーに立ち塞がる地雷作品も多々ある訳だが、ジャケ絵詐欺やタイトル詐欺を行う場合でも、多少なりは元ネタと絡めるものであろう。が、しかし、今作『ZVS ゾンビVSスナイパー』はそんな努力すら皆無で、兎に角AVP2DVD出るし?という理由で付けた事が明確なタイトルとジャケットである。

 その潔さ、案外上手いなと思ってしまったZVSの略(タイトルロゴだけはなかなかしっかりしているものである)、ジャケとタイトルを見る限り牧師でスナイパーな主人公設定にレンタル開始以前から心惹かれ、よぉし今度こそは大丈夫だろう、と思わず借りて見てしまった。
結果:

     |┃三        / ̄\
     |┃         |     |
     |┃          \_/
 ガラッ. |┃            |        
     |┃  ノ//   ./ ̄ ̄ ̄ \       
     |┃三    /  ::\:::/:::: \     俺の怒りは有頂天
     |┃     /  <●>::::::<●>  \   
     |┃    |    (__人__)     |     
     |┃三   \    ` ⌒´    /      
     |┃三   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \


 AAのズレは怒りの有頂天っぷりと思ってくれて構わない。 案の定のZ級映画だった訳で、ほんの少しでも期待しちゃった俺は間違いなく馬鹿である。いや、まぁ、あれだよ?絶対無ぇよとか思ってたけど、さ?期待してあげるのが観客の義務じゃないかね?ほらさ。

 しかしながら、これはこれでなかなかに愉しむ事が出来たのは、理の心がマリファナ海溝並に広く、Z級だろうと何だろうと許せる博愛主義者だからだが、偏に今作が、低予算であると言い訳しても、とてもじゃぁ無いが、許容出来ない突っ込み所に満ちているからである。

 まず、ぶっちゃけて主人公はスナイパーで無い。まぁこれは良いが、しかしながら狙撃する事すら無いのである。獲物は専ら二丁拳銃であり、結構棒立ちでバンバカ撃つ姿を称してスナイパーと言うのはちょっと無茶で、配給は内容見てないんじゃ、という気すらしてくる。

 まぁそれはスタッフのせいでは無いのだが、あえて突っ込みたかったので言っておいた。

 本題はここからである。

 彼は始め、育ての親にして師匠である男からの通達により師匠の娘である引きこもりニートDQNのメアリー(基本DQNだが、自己保身最優先で、ゾンビに襲われている人を決して助けない等ネガティブな面でポジティブであり、アクションホラー映画のヒロインらしからぬ存在だ。そこはお前窓開けて助けに行って窮地になる役では無いのか)の元へ向かう。

 その時の彼は牧師の格好をしており、本人もそう言うのでまぁ一応の牧師かと思う訳だが、ふと服を脱いだ時に見えるベルトが何かで、よくよく見てみると、銀のバックルに漢字の『力』と書いてあるのだ(もしかしたら『刀』かもしれないが、漢字である事には変わりあるまい)。セオリーや行動云々前に、最早この時点でこいつがただの牧師でない事をありありと指し示している。勿論ただの牧師で無く、本当は元暗殺者なのだが、腰周りで自己主張し過ぎである。

 とりあえず掴みを取ったクリストファーだが、暫くの間はゾンビ映画の王道の前に存在感を失くす。何かゾンビが出て、安全な家に篭っている間に、気弱な青年、DQN男と女のカップルが仲間になる、のも束の間、女が既に感染者で鍵を開放、危うく全滅という所を、主人公が撃退してみせるという活躍こそあるけれど、そんなものは当たり前なので問題は無い。

 突っ込み所のオンパレードはここからである。

 どう見てもただの一般人(しいて言えば東洋人か)の女性が目の前で襲われている光景(他の連中だって似たり寄ったりな上に、しかもう食われてていて助からないのが確定的に明らかだ)へ不意にトラウマを発動、覚醒したクリストファーは二丁拳銃スタイルで飛び出すも、あえなく返り討ちに合い、片目を失ってしまう。

 今までずっと冷酷な師匠の指示で家に篭っていた彼は、これを気に家を出る事を決意。遺された手紙の指示に従い、教会へ向かう事にすると、ご都合主義的に仕込んであった武器を発見。牧師服を脱いでラフなシャツ姿にガンベルト、抉られた眼には眼帯を、そして背中には忍者ブレード、と思わせて、鉄棒に刃仕込んで二刀流になる奴(多分シンシア・ザ・ミッションの第一話で師匠殺したあの暗器)を身に付けた、何か間違った暗殺者ルックにチェンジするのである。この時点で牧師でもすらなくなる辺りが、まぁステキだ。 

 因みにこの時クリストファーは、メアリーにも武器を渡しているのだが、十中八九デザートイーグルであった。そうで無くともかなりデカイ拳銃で、素人、それも女子供にそんなの撃てる訳無ぇよと塔の素人でも解る形状をしているのだが余裕でぶっ放すメアリー。それも反動で飛ぶ事も無く、片手撃ちでゾンビどもを仕留めている辺り、アレらしい父親の娘はやはりアレと思わせるものがあるな。つぅか、他のにしろという指摘は無しで。

 そうしてクリストファーとメアリー、そして気弱な青年の三人組は、教会へと向かう。道中、ここで何の為に出て来たのか解らない黒人娘を助けて四人パーティになった彼等は、謎だけど謎じゃないスパイや、父親のあからさまな介入を受けて奔走。特に何かした訳でも、寧ろまともな台詞すら殆ど出してないのに黒人娘が死亡(本当にこいつは何をしに来たんだか)、そして何時か何処かでさり気なく死亡フラグを立てていたらしい青年がゾンビどもを命懸けで足止め(これは生命的に考え、全くの無駄死にであった事が直後に語られる)している間に遂にラスボスである父親の対決場面と相成る。

 この対決場面だが、一言で表すと、MGSである。クリストファー眼帯だし、ここまで結構隠れて来ているし、ラスボスが長々とこれまでの経緯を語って必死に伏線を回収しようとしている辺り正にそうで、多分監督か脚本家はMGSのファンである事だろう。

 で、どうにかこうにか陰謀だーお前達の為だーと上手い解釈をつけた後、何だかんだあってゾンビどもの逆襲に合って父親は死亡(暗くて判別し難いが、服からして先程の気弱な青年が襲い掛かっており、彼がここまで来て死んだ理由がこの為であった事が判明する)、先のスパイにより、どう見てもそういった行為には向いていないだろう戦闘機から薬品散布で汚物は消毒され、物語はまぁめでたしめでたしで終わるのだった。

 かく訳で今作は、こう、やりたい事は解るのだし、金が無い事も見て取れるのだけれど、それ抜きでも色々と、うん、駄目だと笑いたくなる要素テンコモリな映画である。こういうのはこういうので笑えるものであるし、そこかしこにちょっと惜しいボンクラ的センスなんかも感じるので、真夏の夜の暇つぶしにでも、話の種にでも借りてみては如何だろうか?お勧めは、うむ、全くしないけれど。

 最後に、凄ぇどうでもいいオチが付いているけれど、本当にどうでもいいので割愛する。解釈の仕様はある訳なのだが、しかしやっぱりどうでもいいので、割愛である。
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