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 最近余り真面目なものを見ていないし独逸を学ぶ身としては見といてそんは無いかな?という事で、『ヒトラーの贋札』を見た。尚、『贋札』と書いて、にせさつと読むのであしからず。
 さて、ナチスとユダヤ人に対しては、色々と思う所があるので割愛するとして。

 うぅむ流石独逸(墺も絡んでるが)凡そ一時間半で実に真面目にまとめているな。

 偽札を造るという目的だけの為に連れて来られ、集められ、生かされるユダヤ人の主人公ソロヴィッチ。それなりの暮らしをさせて貰ってはいるけれど、何時命を失うか解らない状況の中で、どうにか生き続けようとナチスに協力する。中には反抗的な者ブルガーも居て、全体の危機に晒される事もあったが、それでもソロヴィッチはどうにか偽札を造ろうと苦心する。

 だが、戦争は終わり、収容所から解放されると一転、全員の命を危うくしていたブルガーこそが英雄と称えられ、子を殺された哀しみを持って来た男が自ら命を絶ったりする。果たして、ソロヴィッチの行動は何だったのか。

 生き残る為に何でもする事が良いのか。死んでも構わないから、己の意思を貫くべきなのか。

 派手さは余り無かったが、無数の登場人物達を通して考えさせてくれる話で、確かに面白い作品だったな。

 個人的には、どうだろうな?多分、前者になると思う。理想を追求するのは大事だろうけれども、現実もまた大事であり、生きていなければどうしようも無いと思うから。確かに、結果的には非難される様な事かもしれないが、ソロヴィッチの行いは決して悪くはあるまい。尤も、ブルガーの行為とて、間違ってはいないだろう。どちらが正しいのかは、きっと誰にも解らないだろう。

 ただ自分が、あの中で一番好きな登場人物は、ヘルツォークだったりする。時代の元に主義すら変え、利用する為とは言えユダヤ人を手厚く扱うその姿勢は、ある意味ソロヴィッチと同じであり、それ以上にもっと人間臭い感じを受けた。主人公が彼を殺さなかったのも、それが解ったからだろう。確かに、やっている事は悪なのだが、だが悪人と言い切るには何か違う感じ、かな。

 まぁ、彼の奥さんが、あの中では一番悪なのはあえて言うまでもない事だけれど。

 ナチ党員の奥さんって、何か夫よりも余程とんちきな気がするのは理だけか。ゲッベルス夫人とか。

 ともあれ、アカデミー賞取るだけはある映画であり、一度は見てみる事をお勧めしよう。

 そうそう最後にナチスだからって何でもかんでもヒトラーと付けるのは断じておかしいので、邦題は気をつけるべし。
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