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 多分一番最近映画化され、世界ふしぎ発見なんかでも取り上げられていた『オペラ座の怪人』である。
 ミュージカル映画をちゃんと見るのは、『スウィーニー・トッド』で二つ目か。あちらが、個人的には頗る面白かったので、今作はどうかと疑いつつ鑑賞したのだが……まぁ、悪くは無かったかな、という所。

 歌の部分は、個人的にもうちょっと頑張って欲しかったが、映像的にはベネ。白黒で描き出される現代(とは言え、二十世紀前半だが)のオペラ座から、朽ちたシャンデリアに火が点り、壮麗な過去のオペラ座へと転じて行くオープニングは好みであるし、マスカレードのシークエンスもなかなかだった。

 ただ話としてはどうにも乗るに乗り切れなかった。その原因は紛れも無く、ヒロイン・クリスティーヌである。

 原作となっているアンドルー・ロイド・ウェバーの舞台からしてそうなのかは解らないけれど、この女が兎に角見ていて腹立たしいのだ。いや、今まで見て来た中で、これ程までに苛々したヒロインは初めてであるかもしれない。

 このヒロインの、何が癪に障るかと言って、その態度なのだよな。常に怯えていて、一人では何も出来なず、ファントムに押されればファントムへ向かい、子爵が現れれば子爵へと容易く流れてしまう様な希薄な意思を隠そうともしない。その癖、行動力も無い癖に行動するのだからよりたちが悪い。決めたのであればそのまま突き進めばいいのに、その上で尚まだ悩み、揺れるのだからな、力無くて。何だよ、貴方の魂は歪んでるとか。多少なりとも独善的だが、それでも一途な想いが故ではないか、あの程度。本人に対してもっと酷い事をしたのならばともあれ、あれ位で歪んでいるとは、話にならん。その上、肉欲がどうのこうのと、最大の好奇が一番最初にあったのを忘れているのだから始末におえん。そこで目覚めれば、勝手に仮面取って、勝手にトラウマ持つしさ。

 このクリスティーヌ一人が矢鱈酷かったが為に、周りの登場人物達の行動も支離滅裂に見えてしまい、ひいては物語そのものが微妙なものになってしまった。絵面は良かったのに、残念な所である。

 もし、また、同じ原作と同じ解釈で映画化するのであれば、クリスティーヌの造詣はもう少しどうにかした方が良いと言わざるを得まい。後、女優な。エミー・ロッサム、自分としては、あれは無いわ。やー、まぁ、眼が気に入らんというのが一番でかい理由だし、坊主難けりゃ~に近いけれども、主演女優はやはり重要だと思うので、そこの所は是非に。

 しっかし、見返せば、本当にヒロイン批判しかしていないな、今回……でも、いや、だって嫌なんだもん。
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