上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 原作であるレイ・ブラッドベリの短編を読んだのは、中学だったか高校だったか。

 何時だったかはもう忘れてしまっているけれど、余り感銘を受けなかった事は覚えている。

 時間旅行が現在のトラベルツアーの様に比較的安易に、規則尽くめであっても娯楽として行われているという設定は良かったのだが、些細な変化が未来に大きな影響を与えるという事に関しては、まぁそらそうだろ、と軽く受け流していた。既に古典の分野に入るだろう作家を上げて、失礼な話ではあるが。それよりも、タイトルは忘れてしまったが、豪雨振り続ける熱帯雨林の惑星である金星を彷徨う男達の話の方が好きだった。暖炉で焦がしたマシュマロを浮かべたホットチョコレートをぐいっとやりたいという下りと、ドーム都市に辿り付いた時の主人公の喜びには胸を打たれた。

 まぁそういう訳で、この『サウンド・オブ・サンダー』には余り期待していなかった。そもそも、あの話をどうやって映画化するのか疑問であった飢えに、スチルを見る限りだと、良くあるB級SFアクションっぽく、バイト先の店で大量に仕入れられていたという事はまぁそういう映画なのだろう、と勘繰り、長らくスルーしていたのを今回見る事にしたのだが、意外や意外、これが結構良かった。

 内容的にもSFアクションであり、B級(製作会社が倒産したり何だりで、何度も何度も打ち切られそうになった曰く付きの作品だそうな)というのも否定し難い事実であって、チープな映像も多々見受けられた訳だが、それでもCGは頑張っていたと思うし、あの短編の骨子を上手く膨らませ、一本の見応えある映画に仕上げられていた。

 特にまだ何の異常も起こっていない前半に関してはそれが顕著であり、タイムトラベル産業の実体についてや、そこから起こるアクシデントが徐々に終末へ至る過程はなかなか良かった。後半になるに連れてアクション性が増して行き、ラストのオチなんかはもう少し何かあっても良かったのでは、と思ってしまうけれど、でも悪くない作品だった。

 完成するまでに色々あった事も考慮しつつ、超大作と期待せずに見れば、充分楽しめる映画だろうね。

 所で全く関係無いのだが、ヒロインの女博士より彼女が造ったAI『TAMI』の方にときめきを感じたのは理だけでは無いと信じている。本当に短い遣り取りしか無かったが、冒頭の主人公との会話とか、にやにやしてしまった。ダークナイトのバッドポッドの台詞にも同じものを感じたが、人間をサポートする為に造られたAIの人間性というものは、これからの人間社会の為に、もっと真剣に考えて見る必要性があるのだと思うのだがどうだろうか。いや本当、内容とは全く関係無いのだが、もしかしたら、ほら、繋がるかもしれないじゃん? という事で。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://tasogaremignon.blog79.fc2.com/tb.php/711-f6e33ea8
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。