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 雨の中、独り、帰路の上を行く昨夜――

 仮の仕事に疲れた身に注ぐ雨は冷たくも、にわかに心地良い春の雫、と思っている間に、足取りは強く激しく、気がつけば警報発令と、なかなかにツキも無い……どうもディックの単行本を鞄の中に入れて置くと、雨に降られてすっかり染みだらけになるのだが、不穏な雲でも招き寄せるのだろうか?

 まぁ何、別に構うまい。

 染みだらけになろうと本は本だし、ずぶ濡れになろうと人間は人間だ。雨に負けようが勝とうが、結局のところ、人間である事に変わりはないのと同じ様に……最近気に入ったフレーズをここで使ってみよう。この程度の事で根を上げていては、産まれが知れるというものだ。

 嗚呼、そうだ――家路を目指す前に、彼女の下に来て、温かい珈琲を頼もうとしたにも関わらず、季節柄の言葉どころかいらっしゃいませの挨拶すらしてくれなかったのだって、全く持って変わりあるまい……この程度の事で根を上げていては、産まれが知れるというものだ。

 ……何……深夜十一時ともなれば、筐体の中で眠っている……きっとそうだ、それだけさ……
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