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2010.05.12 人生に乾杯!
 久方ぶりのジャケ借りである。仕事最中に見つけて思わずそのまま借りてしまった。いやぁ、サイトにも載っているけれど、この画のインパクトは大概では無かろうか。

 まぁなので、ハンガリー映画である事も良く知らずに見る事となったのだが、いやはやこれは見て大正解だった。最初の方こそ、独特の欧羅巴映画っぽさがきつく、構成も良く解らなくて、正直少し退屈だったのだが、老夫妻が手に手を取っての一大逃避行をおっ始めた所から俄然面白くなり、映画の中へと一気に引き込められた。

 年金問題という、日本においても他人事では無い問題を上げつつも説教臭さや堅苦しさは無く、何処かとぼけた印象を受ける個性的な人々と巡り合いながら(個人的に、キューバ人の友人が素敵だ)我が道を行く老夫妻の姿が何とも素晴らしい。

 酸いも甘いも味わい尽くした、と言うのは正にこういう事なんだろう。決して愉しい事ばかりでは無かった、苦しみならば今でも転がっている――だが、それでも進み続ける。二人一緒に、慎ましやかな幸せを目指して。その姿勢が実に良い。最後のオチも、他の作品だったら、おいおいちゃんと責任取れよ、と、まぁ納得し兼ねる所だけれど、この夫婦だったら、笑って許せてしまえる。苦笑い浮かべながら、それもまた人生だね、と。まぁハリボー(と思ったんだが。Kなら解るかな?)の熊ちゃんには、神のお恵みを。

 そして、その後を追う二人にも、産まれて来る命にも。

 かく訳で、実に良い映画であった。私も、年を取ったら、あんなご老人になって見たいものである――まぁ、その為には、とりあえず免許が要りますがね。伴侶? 伴侶は、頑張れば、うん。

 と、それからもう一つ。この映画、また背景が綺麗なんだよね。サイトを見るに、ちょっと映画の内容とは離れた御洒落感やお国柄(感想で幾つか上がっていたが、確かにハリウッド映画の影響というか、これでハンガリー映画が解るか、というと微妙な所である)が漂っていて、それは無いよ、と言いたくなったけど、でも背景は別格。淡く澄んだ空の青と、枝葉茂る森の緑、その間を何処までも伸びる土の道――行きたい国が一つ増えたね。
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